電子情報通信学会ソサイエティ大会講演要旨
B-5-72
Massive MIMOにおける受信端末間協調およびチャネル予測を用いた多次元尺度構成法によるチャネル圧縮手法
◎長嶋 嶺・大槻知明(慶大)
Massive MIMOは,5Gのキー技術の一つだが,その膨大なアンテナ数ゆえに,受信端末から基地局へのCSIのフィードバック量が多いという問題がある.この解決法の一つに,多次元尺度構成法(MDS)により,多次元空間上の距離の情報を保ったまま,CSIを低次元の行列へ圧縮する手法がある.この手法では,行列の次元数は受信アンテナ数に依存するが,受信端末側に配置可能なアンテナ数には制限があるため,圧縮の際に指定できる次元数に制約が生じ,CSI圧縮における自由度を損なってしまう.また,同じユークリッド距離となる座標パターンは複数あるため,復元の際に元チャネルの値を一意に定めることが困難である.これを解決するため,本稿ではMDSを用いたチャネル圧縮において,受信端末間協調およびチャネル予測を適用した手法を提案する.提案法では,チャネル行列のサイズを拡大することにより,CSI圧縮の際に指定できる次元数が増加することで従来法と比較して容量が改善し,また基準となる復元チャネルの座標情報のフィードバックが減ることで,全体のフィードバック量を削減できることを計算機シミュレーションにより示す.