電子情報通信学会ソサイエティ大会講演要旨
B-3-2
衛星-地上間光空間通信における適応反復フレーム送信の再送間隔に関する検討
○小野善将・二木康則・有川 学・石川孝史・伊東俊治(NEC)
衛星-地上間の光空間通信において、10Gbpsという通信速度と比較して低速な変動速度を持つ大気揺らぎへのフェード対策として、適応反復フレーム送信(ADFR: Adaptive Distributed Frame Repetition)を我々は提案している。ADFRにおける同一フレームの再送間隔は大気揺らぎによるフェード持続時間よりも長く設定する必要があるが、ハードウェアへの実装やTCP併用時のスループットの低下を考えると再送間隔には上限が存在する。静止衛星(GEO)-地上間における最小の再送間隔をシミュレーションにより評価した結果、再送間隔は最低20msec以上必要となった。この数値は、ハードウェア実装としては高度な要求とならないが、TCPと組み合わせて運用する際にはスループットの低下につながる可能性があることが分かった。