電子情報通信学会ソサイエティ大会講演要旨
B-2-8
UWB壁透過レーダのためのガウスカーネル密度推定に基づく超分解能ドップラ速度推定法
◎薛 雅文・木寺正平(電通大)
UWB(Ultra-Wideband)レーダは高い距離分解能と誘電体透過性を有しており,災害で瓦礫に埋もれた生存者の検知などに有用な壁透過レーダとして有望である.またドップラ速度を抽出することで,距離分解能の改善や人体の識別などに有用である.一方,壁透過レーダでは壁への到達深度を保つため,比較的低い中心周波数を利用する必要がある.このため,信号の比帯域幅が大きくなり,ドップラ速度分解能から決定される観測時間の前後において,反射パルスが同一レンジゲートに存在しない場合が生じる.このとき,観測時間を長くとってもフーリエ変換によるドップラ速度分解能が改善しないという問題がある.同問題を解決するため,本稿では,レンジ-τ(τはslow time)分布上での直線抽出をガウスカーネル密度推定に基づく方法で実現させ,従来の分解能を超えるドップラ速度推定を実現させる.FDTD法に基づく数値計算により本手法の有効性を示す.