電子情報通信学会ソサイエティ大会講演要旨
B-2-4
高度が既知の複数の地表面を用いたSAR tomography位相校正に関する検討
◎牛腸正則・山田寛喜・佐藤亮一・山口芳雄(新潟大)
SAR(Synthetic Aperture Radar)を利用した三次元イメージング手法であるTomoSARは高さの異なる複数のパスから同一領域を観測したデータをアレー受信信号とみなし,到来方向推定手法を適用することで航空機の仰角(高さ)方向のイメージングを行う.TomoSARでは観測時の航空機軌道に含まれる誤差が含まれる場合,結合されたデータ間の位相の整合性が低下するため,位相校正が必要となる.これまでの研究で我々は処理領域内の高度が既知の地表を用いたTomoSARの位相校正法を提案し,実データを用いて有効性を確認してきた.しかしこの手法では位相誤差を線形関数に近似し校正を行うため,適用可能な領域が位相誤差の非線形成分が小さい範囲に限定された.本稿では,複数の参照領域を用いて位相誤差を多項式関数として近似することで,非線形誤差を含む広い領域に対し位相校正を可能にする位相校正法を提案し,計算機シミュレーションによる性能評価を行う.