電子情報通信学会ソサイエティ大会講演要旨
B-1-136
アダプティブビーム形成による海洋短波レーダのBragg散乱エコー明瞭化
○高橋龍平・小柳智之・鈴木信弘・田崎裕久(三菱電機)
海洋短波レーダは,見通し外伝搬特性を有する表面波を用いて海面Bragg散乱エコーを観測し,レンジビン毎のドップラスペクトルから,海流,波浪等の計測パラメータを求めるレーダである.海洋短波レーダの運用課題として,Bragg散乱エコーと同時受信される干渉波への対策がある.干渉波は他の送信源に由来する不要波で,Bragg散乱のドップラスペクトルが不明瞭になる原因となる.干渉波抑圧の一手法として,干渉波が特定方位より到来する特性を有することに着目したアダプティブビーム形成がある.そこで本報告では,アダプティブビーム形成を適用することで干渉波が抑圧され,Bragg散乱エコーを明瞭に観測できることを,海洋短波レーダの実データを用いて示す.