電子情報通信学会ソサイエティ大会講演要旨
B-1-121
FDTD法と圧縮センシングを用いた伝搬路推定 ―多重波環境における主要伝搬路の推定精度―
◎小松知滉・本間尚樹(岩手大)
電波の伝搬メカニズムは複雑であり,数値解析により正確な伝搬経路を求めることは困難である.著者らはFDTD (Finite-Differential Time-Domain) 法を用いた伝搬路の可視化方法を提案している.提案法では複数のYeeセルの電界情報をアレーアンテナの受信信号応答とみなし,DOA (Direction of Arrival) 推定を行う.このDOA情報から送受信アンテナ間の伝搬に寄与する信号成分を特定する.以前の研究では簡易的なLOS (Line of Sight) 環境にて検討を行ったが,より複雑なNLOS (Non Line of Sight) 環境が伝搬路推定特性に与える影響は検討していない.本報告では,多重波が存在する閉空間モデルを扱い,明確に存在を予想できる主要な伝搬路に着目する.解析結果から1~2回反射,そして回折波の主要な伝搬路の可視化ができることが分かった.