電子情報通信学会ソサイエティ大会講演要旨
B-1-24
交差点越え見通し外環境での電波伝搬特性に基づく秘密鍵共有方式の鍵生成所要時間の評価
◎杉本智哉・岩井誠人・笹岡秀一(同志社大)
無線通信のセキュリティ技術として,電波伝搬特性に基づく秘密鍵共有方式が検討されている.この方式はマルチパスフェージングの相反性と局所性に基づいて,情報の暗号化に用いる暗号鍵を生成するものである.マルチパスフェージングは,受信局の周囲全方向から一様に電波が到来する環境を想定することが一般的であるが,建物が密集するような都市街環境における車車間通信環境を考えると,電波の到来方向の広がりが小さく,その結果としてマルチパスフェージングの空間的な変動が緩慢となり,鍵生成の所要時間が増大するものと予想される.本研究では,交差点越え見通し外環境を想定し,レイトレーシングにより伝搬特性を解析し,鍵生成所要時間の評価を行う.