電子情報通信学会ソサイエティ大会講演要旨
AI-2-3
ゲーム理論〜限定合理的集団のモデル化と制御〜
金澤尚史(阪大)
非協力ゲーム理論は,複数の競合する意思決定主体間の相互作用をモデル化・分析するものである.ナッシュによって導入された均衡は,すべてのプレイヤーにとって個人合理性を満たす結果と解釈でき,完全に合理的に振る舞うプレイヤーの意思決定の結果として実現されると考えられる.一方で,現実の人々の意思決定においては,多くの場合完全合理性の仮定は成り立たないと考えられ,モデルの中に限定合理的な振る舞いを取り入れるべく様々な取り組みがなされてきた.本稿では,利己的ではあるが限定合理的な多数のプレイヤーが相互作用する状況を扱う集団ゲームに焦点をあて,限定合理的なプレイヤー集団の振る舞いのモデル化と制御について説明する.