電子情報通信学会総合大会講演要旨
TK-9-4
魔法の世紀へ:映像と物質を超えて
落合陽一(筑波大)
21世紀を迎えた現在,ユビキタスコンピューティングの時代を迎え,我々の生活はコンピュータによって魔術化(ブラックボックス化)している.マルチメディアコンピュータが普及し成熟した今,人間中心の時空間解像度で規定された映像的表現であるピクセルやスピーカーの表現を超えて,いかにして次の時代のインタラクションを考案していくのか.我々の研究グループは物象化にそのヒントを見た.
我々は今までにCGH(計算機ホログラム)計算を用いて物理場を計算し,フェーズドアレイやSLM(光位相変調器)を用いて,計算機物理場を物理世界にレンダリングし,ユーザーインターフェースを拡張していく研究を行ってきた.それらの一連の研究は,実世界志向インターフェース分野において2次元の液晶ディスプレイを超えた新しいインタラティブメディアの可能性を示すものである.本講演では計算機によって生成されるAcoustic FieldおよびLight Fieldに焦点を当て工学的な着眼点及び物象化するコンピュータに関する批評的議論や本技術を立脚点としたアート表現としての応用などについて述べる.