電子情報通信学会総合大会講演要旨
N-1-2
時差ぼけマウスの数理モデルにおける振幅の影響
◎谷口由樹・徳田 功(立命館大)
視交叉上核における細胞間結合に関わる因子を除去したマウスでは、時差ぼけ解消に要する日数が短縮することが報告された(Yamaguchi et al., 2013)。同論文内の数理モデルでは、時差を受けた際に、振動子が位相前進/位相後退しようとする働きの拮抗により時差ぼけが長期化し、拮抗因子の除去により日数が短縮することが主張された。本研究では、振動子の振幅の影響に着目し、時差に対して同方向に位相が進む振幅方程式モデルを用いて、8時間の時差を与え解消に要する日数を算出した。その結果、位相の拮抗を考慮しなくても、時差ぼけマウスの実験を再現できることが判った。このことから、時差ぼけにおいては細胞間結合に伴う振幅の影響も重要な役割を担っていることが示唆された。