電子情報通信学会総合大会講演要旨
H-2-3
シーンのカテゴリ識別における中心視と周辺視の機能差に関する一検討
○田邊喜一(松江高専)
実世界シーンを瞬間視するときの視覚情報処理過程の時空間特性に関する研究事例は少ない.筆者は,これまで,中心・周辺視野に2枚のシーンを同時に呈示する手法を用いて,カテゴリ識別の時間特性について検討してきた.そこでは,提示時間が短いときの周辺視の優位性を確認している.周辺視は低空間周波数成分を有効に利用すると言われている.そこで,本稿では,シーンに含まれる低空間周波数成分を低減したエッジ画像(微分画像)を提示したときの中心・周辺視の優位性について調査した.課題は基本カテゴリ(自然シーンvs人工シーン)の識別であった.分析の結果,オリジナルの画像を提示したときと同様に周辺視の優位性が示唆された.