電子情報通信学会総合大会講演要旨
D-14-22
ニューラルネットワークを用いた口蓋裂患児音声の構音特徴分析
◎増田尚吾・坂田 聡・山川俊貴(熊本大)・手塚征宏・三浦尚子(鹿児島大)・上田裕市(熊本大)
現在、発話が困難になった構音障害の症状を医師や言語聴覚士が聴覚判断で診断を行うため、評価が主観的にならざるを得ない。よって構音障害を客観的に診断・評価するためにニューラルネットワーク(NN)を用いた異常構音特徴分析を行っている。本稿では、器質性構音障害の代表的な症例である口蓋裂に焦点を当て、患児の音声について症状特徴を分析し、健常話者との比較によりNNの有効性を検証した。口蓋裂の言語障害の1つである咽頭摩擦音の特徴分析にNNを用いた結果、障害の程度や術後経過による回復具合、症状の有無などの判断、NNの有効性を示すことができた。今後は口蓋裂におけるその他の異常構音の分析や、より精度の高い症状の程度や特徴の定量化を行う必要がある。