電子情報通信学会総合大会講演要旨
D-11-9
動き補償と距離変換に基づいた動画像の半自動2D-3D変換
◎中村有揮・松田一朗・亀田裕介・伊東 晋(東京理科大)
近年,ステレオ視を利用した立体映像の視聴環境が普及するのに伴い,既存の2Dコンテンツを低コストで3D化する技術への関心が高まっている.我々は先に,動画像の特定のフレームに対してユーザが部分的に指定した奥行き値を入力とし,動き補償とフレーム内の奥行き伝搬処理を組み合わせることで,全てのフレームにおいて欠損のない奥行きマップを生成する手法を提案した.この手法では,画素単位の反復処理に基づいて奥行き値を空間方向に伝搬させているため,動画像全体の処理に多くの時間を要するという問題があった.そこで本稿では,距離変換に基づいた奥行き伝搬処理を導入すると共に,動き補償の手順を工夫することで処理の高速化を図った.これにより,従来手法に対して処理時間を1%未満に短縮することが可能となった.