電子情報通信学会総合大会講演要旨
D-5-15
謎解きによる物語性の抽出について
○新田義彦(日大)
 人々が文化的産物を解釈する際には、意識的にせよ無意識的にせよ、何らかの物語的なるものを抽出しそれに準えて理解を深め納得することが多いと考えられる。この考えは勿論まだ仮説に過ぎず今後の検証が必要である。本報告では仮説検証は先送りして、人々が文化的産物を解釈する際に引き出す物語性は、どのような機序に依拠しているかについて考察し、「謎掛けと謎解き」が、1つの有力な認知的メカニズムになり得るのではにかという]議論を展開し、思考実験可能な例題をいくつか提示した。
 今後の直近の課題は、さまざま知的産物に内在する物語性が、「謎掛けと謎解き」によって抽出できる例を多数収集することである。