電子情報通信学会総合大会講演要旨
CT-1-4
磁性/超伝導ハイブリッド構造の物理とコンピューティング応用
山下太郎(NICT)
最近、磁性体(スピン)と超伝導体のハイブリッド構造に関する研究が活気づいており、磁性と超伝導の相互作用によって発現する新しい物理現象やそのデバイス応用に向けた試みが精力的に進められている。本講演ではチュートリアルとして、磁性と超伝導の競合が顕著に発現するAndreev反射の物理や、超伝導デバイスにおける基本構造であるJosephson接合に磁性体を導入した場合に生じる新奇な物理状態であるπ状態について解説する。そして、量子コンピューティング素子や極低温メモリへのπ状態のデバイス応用例を中心として、超伝導スピントロニクスに関する最新の研究動向を紹介する。