電子情報通信学会総合大会講演要旨
CI-4-4
液晶性有機半導体を用いた高品質な有機トランジスタ
○飯野裕明・半那純一(東工大)
高移動度、高信頼性の有機トランジスタを実現する有機半導体材料として、液晶性の有機半導体材料、その中でも高次配向秩序液晶相を発現する材料の有用性を議論する。液晶性の有機半導体は均一な液晶薄膜を前駆状態として利用することにより、均一な結晶薄膜が容易に作製できる。また、高次配向秩序液晶相を用いる事により、溶解性を保持しつつ耐熱性が大幅に改善する。更に、高次配向秩序液晶相として層内にヘリングボーン構造をもつ液晶相であるスメクチックE相を利用するにより、結晶構造を制御でき、Ph-BTBT-10では多結晶薄膜でありながら10cm2/Vsを超える高い移動度が実現できる。このように、液晶性有機半導体は高品質な有機トランジスタ材料と位置づけられる。