電子情報通信学会総合大会講演要旨
CI-3-6
長距離量子暗号通信を実現する1.5μm帯単一光子源技術
○竹本一矢(富士通研)・南部芳弘(NEC)・宮澤俊之(東大)・三木茂人・山下太郎・寺井弘高・藤原幹生・佐々木雅英(NICT)・佐久間芳樹(物材機構)・高津 求・山本剛之(富士通研)・萬 伸一(NEC)・荒川泰彦(東大)
光子を1つずつ規則正しく生成するための単一光子源は、量子暗号通信の実用化にむけた重要な光源デバイスである。我々はこのたび高品質量子ドット素子の作製技術に基づき、盗聴要因となる多光子生成率を減衰レーザ光比で最大2500分の1まで抑制可能な超高純度の1.5μm波長帯単一光子源を実現することに成功した。さらにこの技術を用い、単一光子源方式で最長となる120 kmの量子鍵配送(QKD)を達成した。これは主要都市圏をカバーできる距離であり、運用・管理面で優れた単一光子源方式によるセキュアな秘匿通信網実現に大きく弾みがつく結果として期待される。