電子情報通信学会総合大会講演要旨
C-12-12
ダーリントン接続を用いたトラック・ホールド回路のホールド電圧低下改善の検討
◎竹谷 勉・福山裕之・野河正史・野坂秀之(NTT)
光PLLを用いたコヒーレント光通信システムの実現に必要なT/H回路の検討を行った。光PLLの実現には、高速な入力信号を低いレートでサンプリングし、ホールド電圧として長時間保持する必要がある。高速のバイポーラトランジスタを用いた従来の構成では、ベース電流の影響により、ホールド電圧を長時間保持することが難しかった。本研究では、ダーリントン接続を用いた増幅段に着目し、ベース電流を1/(β+1)に削減する。その結果、ホールド容量300 fF、サンプリング周波数1 GHzにおけるシミュレーションにおいて、ホールド電圧の低下量を従来の29 mVから、8 bit分解能を実現可能な1.1 mVに改善出来た。これにより、広帯域性と低速サンプリングが両立出来る。