電子情報通信学会総合大会講演要旨
C-12-11
複素型周期時変連続時間回路を用いた広帯域アナログ等化器
○森下陽平・水野紘一・高橋和晃(パナソニック)
テラヘルツ帯を用いた超高速無線システムのCMOS化を目指した研究開発が活発となっている.十分とは言えないテラヘルツ帯の回路性能を補うためにはベースバンドでの回路補正技術が有効である.
筆者らは微細CMOSプロセスでの設計に適した広帯域ベースバンドアナログ回路向けのイコライザとして,周期時変連続時間回路を提案したが従来構成では周波数特性の自由度が小さかった. 本稿では,イコライザとしての周波数特性の柔軟性を高めるために,90度位相のずれた4相信号を用いた複素型の周期時変連続時間回路を提案する.提案手法を用いれば,信号帯域中心に対して左右非対称な特性やリプルを打つような特性を実現できるので,トランシーバにおけるRF回路や伝搬路による周波数特性の変動をADCの前で低減することが可能である.