電子情報通信学会総合大会講演要旨
C-10-2
TiO2ナノ粒子/SiO2コンポジット構造によるランバーシアン反射膜
◎室岡拓也・永吉 浩(東京高専)
本研究では,TiO2ナノ粒子/SiO2コンポジット構造を用いたランバーシアン反射膜の開発を行っている.ナノ粒子のバインダとなるSiO2の原料には液体原料であるPerhydropolysilazane(PHPS)を用いた.PHPSは(SiH2-NH)nを基本ユニットとする無機ポリマーであり,大気中の水分と反応し 450℃以下で純粋なSiO2 に転化する.本構造を用いた反射膜はTiO2とSiO2の屈折率差により,高い拡散反射率が期待できる.1.5μmのナノ粒子を用いた場合,26.5μmの膜厚で近赤外領域においても90%以上の反射率を得ることができた.これはナノ粒子の粒径が近赤外光の波長に近いため,効果的に光散乱が生じたためだと考えられる.