電子情報通信学会総合大会講演要旨
BI-5-4
ボディエリアネットワークと通信品質
○松尾綾子・鍋谷寿久(東芝)・ウーン ハウ チン(東芝欧州研究所)
近年,健康意識の高まりとともに多機能なウェアラブルデバイスを用いた個人の生活状況や健康状態の計測が注目される.多くのウェアラブルデバイスは最も普及しているBluetoothによる1対1通信を基本としているが,病院内のようにさらなる信頼性が要求される場面や人体上の複数のセンサーを用いて生体情報を取得する場合には,ボディエリアネットワーク(BAN)の導入が望まれる.米国電気電子学会(IEEE)では,BAN規格が802.15.6として2012年に成立した.一方,欧州電気通信標準化機構(ETSI)にて医療ヘルスケア向けSmart BANの標準化が2013年3月より進められ,当社は,緊急信号の低遅延送信を含む信頼性の高いBAN技術の提案を行ってきた.当社提案を含むSmart BAN PHY及びMACの規格書が2015年4月に発行された[1][2].本報告では,Smart BAN技術を紹介するとともに,BANで要求される通信品質について述べる.