電子情報通信学会総合大会講演要旨
BI-4-7
光衛星通信の研究開発動向
豊嶋守生(NICT)
光無線通信システムは,世の中に広く普及したLEDを用いた可視光通信から,宇宙空間という極限状態で行われる光衛星通信まで,非常に幅広い用途への展開が期待されている.その中で光衛星通信技術は,地球観測データの大容量化に伴い,宇宙システムにおける通信へ革新的な飛躍をもたらす手段である.近年,超小型衛星に搭載された光空間通信機器により,衛星―地上間でレーザ通信が実現される時代に突入しており,宇宙における光空間通信技術もより身近になりつつある.電波もレーザも同じ電磁波であるが,とりわけ宇宙におけるレーザの利用は,キャリア周波数が非常に高いことに起因して,高速・大容量化,小型・軽量化などの特徴を有し,周波数資源の有効活用や法的規制が無いこともあり活用が期待されている.現在,このような光衛星通信に関する研究開発は,世界各国で活発に取り組まれており,数々の宇宙実証が行われている.そこで本稿では,世界における光衛星通信の実用化に向けた研究開発の最新動向を紹介する.