電子情報通信学会総合大会講演要旨
B-19-12
遮蔽環境におけるミリ波無線LAN基地局の最適配置に向けた検討
◎江上晃弘・西尾理志・守倉正博(京大)・村山大輔・中平勝也(NTT)
従来のマイクロ波を用いた無線LANの帯域混雑への解決策として広帯域が利用可能なミリ波通信を用いたオフロードがある.ミリ波通信は信号の高い直進性と大気や水分による減衰が大きいことから通信範囲が20m程度となる.マイクロ波無線LANの通信範囲内に複数のミリ波基地局を設置する必要があるが,コスト面から設置可能な台数は限られる.ミリ波基地局配置の指標としてユーザ密度があるが,ミリ波通信では見通し通信路が歩行者などに遮られると信号強度が大きく減衰するため,ユーザの密度が高い環境では周波数利用効率の低下が懸念される.また,ユーザ数が増加するにつれビームフォーミングのためのフレーム交換のオーバヘッドも増加する.本稿では,ミリ波基地局の最適配置に向け,通信路遮蔽についてモデル化し,ユーザ密度がスループットに与える影響を評価する.