電子情報通信学会総合大会講演要旨
B-17-41
軌道角運動量(OAM)多重無線通信におけるビーム広がりの制御手法に関する一検討
◎福本浩之・笹木裕文・李 斗煥・中川匡夫(NTT)
電磁波の軌道角運動量(Orbital Angular Momentum: OAM)を用いて信号を多重伝送する技術が注目されている。OAMを持つ電磁波は、伝搬軸を中心に伝搬方向に沿って等位相面が螺旋状に分布する。異なるOAMを持ち、同一方向に伝搬する電磁波は、回転軸方向において空間の位相分布が直交するため、それらに異なる信号を多重して伝送することができる。しかしながら、高次のOAMを持つ伝搬モードほど伝搬軸から遠い位置にピークを持つエネルギー分布となるため、伝搬軸近傍に設置した小型のアンテナでは受信強度が低下する場合がある。そのため本稿では、レンズの結像作用を利用して各モードのビーム広がりおよびモード間のビーム広がりの差を低減する手法を提案し、計算機シミュレーションを用いて評価を行ったので報告する。