電子情報通信学会総合大会講演要旨
B-17-8
無線LAN・Bluetooth混在型マルチホップネットワークシステム
○塚本悟司・Julian Webber・矢野一人・熊谷智明(ATR)・侯 亜飛・藤本まなと・諏訪博彦・荒川 豊(奈良先端大)
近年,台風や豪雨に伴う大規模な土砂災害における減災対策が急務となっている.災害発生直後の捜索・救助活動では,二次災害防止のため斜面崩壊現場の常時監視が必要であり,その後の復旧作業時の安全確保や土砂災害により河川に形成される土砂ダムの決壊に対しても,その予兆や発生を検出して報知する警報システムの必要性は高い.これにはセンサネットワークが有効である.センサ情報収集のための通信手段として,有線では敷設作業に難があり,ケーブル切断の怖れもある.携帯電話や衛星電話等の既存無線通信網も,山影や谷底となる場所では必ずしも安定した通信の確保は容易ではない.加えてこれらのセンサは移動しないため,設置場所が圏外となった場合にはこの状態が固定化する.そこで,筆者らは,様々なセンサが搭載されているスマートフォン(スマホ)が有する無線LAN やBluetoothなどの近距離無線機能を活用して,マルチホップネットワークを構築し,これによりセンサ情報を収集して,斜面崩壊の予兆や発生を検出し報知する警報システムの研究開発を行っている.本稿では,その概要を報告する.