電子情報通信学会総合大会講演要旨
B-11-18
802.11n無線LANの省電力モードのTCP small queues機能への影響
◎小林健人・橋本善季・野元祐孝・山本 嶺・大坐畠 智・加藤聰彦(電通大)
近年,IEEE802.11nをはじめとする高速無線LANが広く用いられている.ここでは高速通信を実現するために,隣接する無線チャネルを同時に使用するチャネルボンディング,複数のデータフレームを集約して送るフレーム集約,集約されたフレームに対してまとめて受信応答を行うBlock Ackなどが導入されている.一方TCPにおいても,無線LANを意識した技術が採用されている.特にLinux OSバージョン3.13以降では,無線LANのデータレートが低下した場合に発生するBufferbloat問題に対応するTCP small queuesと呼ばれる方式が導入されている.しかし,802.11n無線LAN上でTCP small queuesを用いた通信を行うと,定期的に性能が低下する現象が見られた.筆者らはその通信を詳細に解析し,無線LANの省電力モード機能が影響していることを明らかにした.本稿ではその詳細について示す.