電子情報通信学会総合大会講演要旨
B-11-15
片方向の通信ログを用いたTCP輻輳制御アルゴリズムの推定
◎YONGXIALEE LEELIANOU・山本 嶺・大坐畠 智・加藤聰彦(電通大)
近年,TCP輻輳制御に関して新たなアルゴリズムが提案されており,Linux OS上では10以上が実装されている.輻輳制御はインターネット上のトラヒックの振る舞いを規定する大きな要因となる.このため,ユーザのデータ送信の傾向の把握や,TCPの規格に従わない悪意のユーザの検出などのために,通信中のTCPフローの輻輳制御アルゴリズムの推定が重要である.特に,ネットワーク上のTCPセグメントの交換をそのまま利用して推定を行うパッシブなアプローチが重要となる.筆者らは,パッシブに収集された通信ログから,現在提案されている輻輳制御アルゴリズムの多くを推定する方法を提案している.この方法では,データとACKの両方が記録されたログの使用を想定しているが,現実のネットワークでは,あるポイントでの通信ログはTCPフローの一方向のセグメントしか記録できない場合が多い.本稿では,片方向のTCPセグメントのみを記録した通信ログを用いて,TCP輻輳制御アルゴリズムを推定する方式を提案する.