電子情報通信学会総合大会講演要旨
B-10-40
アプリケーション指向型光送受信器の提案と実験的検討
○谷村崇仁(東大)・星田剛司・Jens C. Rasmussen(富士通研)・鈴木 誠・森川博之(東大)
異なる通信要件を持つ多様なアプリケーションを共通の光ネットワーク基盤に収容するため,プログラム可能な光送受信器が求められている.通信要件の中でも遅延(レイテンシ),特に最悪遅延を適切に管理することは, 将来想定されるアプリケーションで重要となる.従来,光波長帯域利用効率をプログラム可能な光送受信器が開発されてきたが,これらの光送受信器では,遅延制御は提供されていなかった.本稿では,単一の光送受信器を用いて,異なる通信要件を持つ信号を光波長資源に直接収容し,各信号で信号処理を選択することで処理遅延を制御する光送受信器を提案する.本手法では光波長資源を分割して直接信号を収容するため,信号毎のボーレートが低下する.このためキャリアレーザ線幅への耐力低下が懸念される.今回, 市販のレーザ光源を用いた場合でも,位相同期用パイロット信号を用いたディジタル信号処理を用いることで, 誤り訂正後エラーフリー受信が可能なことを実験的に示した.