電子情報通信学会総合大会講演要旨
B-10-39
Y-00光通信量子暗号とOOK信号のWDM伝送実験
○二見史生・広田 修(玉川大)
Y-00光通信量子暗号は物理的なランダム性と数学的ランダム性を組み合わせた暗号で,暗号鍵を有する正規受信者以外に暗号文を正しく読み取らせない.変調方式は多値変調で,変調周波数以上に過剰な帯域を必要としない点が特長の一つで,様々な変調方式の信号光と共に波長分割多重(WDM)伝送できる.既存のWDM通信システムの空きチャネルにY-00を導入すると,もしくはあるチャネルをY-00に置き換えると,他のチャネルに影響を及ぼすことなく,そのチャネルをセキュア通信回線にすることができる.本研究では,WDM通信システムへのY-00導入を想定し,4波長,2.5 Gb/sのOOK信号のWDM通信システムに,2.5 Gb/sのY-00を多重し,合計5波長で全容量12.5 Gb/sのWDM伝送実験を行った.120 km中継伝送しエラーフリー動作を確認し,WDM通信システムへのY-00導入の有効性を検証した.伝送距離限界の実験評価は今後の課題である.