電子情報通信学会総合大会講演要旨
B-8-47
波長可変型WDM/TDM-PONにおける波長切替遅延がDBA周期無依存な波長切替シーケンスの提案
○妹尾由美子・金子 慎・浅香航太・鈴木謙一・大高明浩(NTT)
波長可変型WDM/TDM-PONでは、ONUの送受信波長を運用中に切り替えることにより、段階的なシステム帯域拡張や複数OSU間の負荷分散を実現できる。これまでに、波長切替遅延に対して十分量のバッファをOSUおよびONU内に搭載した場合に、波長切替に起因してフレームロスが発生しない無瞬断波長切替シーケンスが提案されている。しかし、従来手法では波長切替後にONUから送信されたレポートフレームをOLTが受信した後にバッファリング解除していたため、波長切替完了レポートを受信するまでに複数DBA周期を要し、波長切替に起因する遅延がDBA周期長に線形に比例する。そこで、局統合によるPONシステム経済化を目的として長延・多分岐PONを効率的に収容するために有効な長いDBA周期を適用した場合、波長切替遅延が長くなる。そのため、無瞬断波長切替を実現するためにOSUおよびONU内に必要なバッファの容量拡大に伴う装置コスト増・消費電力増が課題となる。本稿では、波長切替遅延を低減する無瞬断波長切替シーケンスを提案し、従来または提案シーケンスを用いた場合のバッファ容量を理論計算により評価する。