電子情報通信学会総合大会講演要旨
B-5-119
散乱体が移動するマルチユーザMIMO環境における圧縮センシングを用いたチャネル予測精度の改善
◎上橋俊介・小川恭孝・西村寿彦・大鐘武雄(北大)
マルチユーザMIMOシステムの下り回線では,基地局側でプリコーディング技術を用いて信号を送信する.このとき,基地局は各ユーザへのチャネル情報を必要とするが,時変動環境においては干渉抑圧効果が低減する.そこで,筆者らはこれまで,散乱体が移動する環境でも適用可能なチャネル予測法を提案した.これは,圧縮センシングにより端末に到来する各素波の到来方向を推定し,最小二乗法で各素波の複素振幅を求め,ドップラー周波数を算出することで予測するもので,複素振幅推定における誤差の影響が大きかった.本稿では,到来方向推定後に再び圧縮センシングを用い,各素波の複素振幅とドップラー周波数を推定する手法を提案し,その結果を用いてチャネルを予測したときの特性改善効果について評価を行う.