電子情報通信学会総合大会講演要旨
B-5-103
確率伝搬法を用いた大規模MIMOシステムにおけるLLRの制振に関する検討
◎丹野柊平・西村寿彦・大鐘武雄・小川恭孝(北大)
MIMOシステムでは,送受信素子数を増加させることで伝送速度を向上させることが可能となるが,受信側で信号を分離する必要があり,一般的な空間フィルタリングを利用した処理では素子数の3乗オーダーで計算量が増加してしまう問題がある.この問題を解決するための手法として確率伝搬法が提案されており,素子数の2乗オーダーの計算量でQPSK変調環境において良好な誤り率特性が得られることが報告されている.そこで,LDPC復号にも確率伝搬法が利用されている点に注目し,信号分離とLDPC復号を同時に行う2部構造のファクターグラフを作成した.本稿では,伝搬するLLRが大きくなってしまうことで誤り率特性が劣化してしまう問題の対策として,LLRに対して制振処理を行うことで特性が改善されることを確認した.