電子情報通信学会総合大会講演要旨
B-5-97
カオスを用いたセキュアSCMA伝送方式の検討
○岡本英二・國友啓佑(名工大)
無線通信では大容量化の需要が継続的に高まっている.それを実現するため,近年無線アクセス系において非直交な資源配置を許容し直交配置に比べて高密度な伝送を行う,非直交多元接続手法が検討されている.その手法の一つに,低密度な重畳信号伝送を行うLDS(low-density signature)とSCMA(sparse code multiple access)[1]が提案されている.これらはマッピング信号を重畳させて高密度伝送を行っており,150%程度のoverload伝送が実現される.そして特にSCMAでは,マッピング信号はcodebookと称し,ユーザ固有のランダムに近い信号を伝送している.これにより振幅が一定の信号のLDSに比べてシェーピングゲインを獲得している.ところで,我々は物理層秘匿性と符号化利得を有するカオスMIMO(multiple-input multiple-output)を提案しているが,伝送信号はガウス雑音であるため,これをSCMAに適用することができる.そこで本稿ではカオスを用いた物理層秘匿性を有するSCCMA(sparse chaos code multiple access)手法を提案し,その特性を計算機シミュレーションによって評価する.