電子情報通信学会総合大会講演要旨
B-5-53
帯域幅の異なるセルで構成されるヘテロジニアスネットワークのセル選択基準に関する一検討
○飯田剛基・三瓶政一(阪大)
近年,イベント会場等で発生するとされる空間的に極度に集中した場所での大容量トラヒックの発生への対応策としてヘテロジニアスネットワークが議論されている.本稿におけるヘテロジニアスネットワークでは,定常的にトラヒックの空間密度が高い場所に,マイクロセルを配置するものとする.発生するトラヒックは大きなサイズのものから,小さなサイズのものまで多様に存在する.大きなサイズのトラヒックを高速に処理するには,広帯域な伝送が求められるため,マイクロセルでは広い帯域を持つミリ波帯を使う必要がある.現行のヘテロジニアスネットワークでは,マクロセルに集中するトラヒックの負荷分散のみを考えているため,マクロセルとマイクロセルで適用される無線アクセス方式は同じであり,セル選択の基準はSNRのみで規定されている.しかしながら,マイクロセルでミリ波帯の使用を前提とする場合,マクロセルとマイクロセルで帯域が大きく異なり,その性能差が顕著となるため,帯域の違いを考慮する必要がある.そこで本稿では,SNR基準に加えて帯域の違いを考慮したセル選択手法を提案する.