電子情報通信学会総合大会講演要旨
B-3-32
PPM通信シミュレーション環境の構築‐衛星実験で得られた大気ゆらぎによるパラメータ評価‐
◎小林優輔(芝浦工大)・竹中秀樹・國森裕生(NICT)・行田弘一(芝浦工大)
レーザを用いた光空間通信は将来の宇宙通信技術として注目されている. なかでも,伝搬損失が膨大な深宇宙領域の探査において,従来の電波を用いた通信に比べ,同一リソースで大容量・高速通信が可能になることから実用化が期待されている.地上-深宇宙間の通信は伝搬損失が大きいため,低SNRとなる.このような場合に適した光の変調方式として,パルス位置変調(PPM)がある.衛星-地上間光空間通信においては,地上局近傍の大気ゆらぎによって光の屈折率が変動し,受信機に光信号が到着するタイミングが変動するため,ビットエラーが発生する可能性がある.本稿では深宇宙光空間通信の実現を目的とし,その基礎検討のため電気信号を用いたPPM通信シミュレーション環境を構築し,衛星実験に基づく大気ゆらぎの影響を考慮に入れてシミュレーションを行った結果から,BER特性を評価した結果について示す.