電子情報通信学会総合大会講演要旨
B-3-20
大規模災害時における地上/衛星共用携帯電話の呼受入制御評価 ―ユーザの再呼行動を考慮した再呼回数による呼受入制御―
○遠藤邦夫(NEC)・岡田和則・三浦 周(NICT)
大口径マルチビームアンテナを搭載する通信衛星を用いて地上の携帯端末と直接通信する地上/衛星共用携帯電話システムが検討されている.地震などによる大規模災害時では,地上の基地局が停波して使えなくなることが多く,非常時の通信インフラとして活躍が期待される.しかし、大規模災害時のトラヒック急増のため、輻輳を避けるため,呼受入制御(Call Admission Control, CAC)が必要となる.著者らは,大規模災害時に出来るだけ多くのユーザに短時間でも安否確認等の通信が出来るようにすることは,ユーザの満足度の向上や再呼の減少による輻輳の低減のために効果的であると考え,通信機会の公平性を重視したCAC(Impartial communication Chance CAC, ICCAC)を提案している.このICCACの特性評価をシミュレーションにより行い,多く端末に通信機会が公平に与えられる効果があることを確認した.しかし,ユーザが再呼回数などによる受入制限の違いを知っていた時の挙動について考慮していないものだった。そこで、本稿では,再呼回数により受入制御を行った場合に、再呼回数により再呼確率を変化させて,シミュレーション評価した結果を述べる.