電子情報通信学会総合大会講演要旨
AS-5-4
生体認証プロトコルにおける無証拠性に基づく否認可能性
○上繁義史(長崎大)・櫻井幸一(九大)
生体認証はATM,入退室管理などのクローズな環境での利用に加え,オープンネットワークでの認証への応用が進んでいる.生体認証は成りすましなどの不正が困難といった利点がある反面,登録者の生体情報を用いた認証であることから,セキュリティ確保やプライバシの配慮などの要求がある.その対策も数多く報告されている.著者らはこれまで生体認証プロトコルにおけるプライバシ上のリスクを考える視点として,無証拠性・耐強制性の議論を行ってきた.本報告では,この議論に基づいて否認可能性を定義し,無証拠性・耐強制性との関係を整理するとともに,既提案の暗号化を伴う生体認証プロトコルについて,その性質を有しているかを検証する.