電子情報通信学会総合大会講演要旨
A-13-4
日常生活における生体認証の脆弱性に関する一考察
○飯田翔子・河野和宏(関西大)
近年,スマートフォン端末やタブレット端末などの身近な情報機器に,生体認証機能が搭載されつつある.生体認証システムには,指紋認証・声紋認証・顔認証・静脈認証・網膜認証など様々な方式があるが,他の本人認証システムとは違い,カードなどの紛失やパスワードを忘れるなどの可能性がなく,ユーザビリティが高い方式となっているため,ユーザ側の利用頻度も高くなっている.しかし,生体認証にも,1)人口指の作成により指紋が複製され,なりすましが可能となること,2)アクセントの違いにより声紋認証の認証精度に差が発生し,なりすましが少ない確率ながらも起こること,といった脆弱性が報告されている.本稿では,「なりすまし」といった観点ではなく,生体認証が身近な生活環境下でも利用可能であるかどうかを検証し,パスワード認証の代わりになりうるかを検討する.