電子情報通信学会総合大会講演要旨
CS-1-1
回折格子理論における相反性と対称性
○中山純一・田村安彦(京都工繊大)
本論文では、最初に、(a)電磁界の相反性により散乱因子が偶関数になること、
(b)回折効率の相反性により回折効率も偶関数となること、を理論的に指摘する。
次に、数値計算で得られる数値散乱因子と数値回折効率は、
近似的に偶関数となること、つまり、厳密には偶関数とはならず、
近似解は相反性を厳密には満たさないことを述べる。さらに、
(a)を用いれば相反性を満たす近似解を構成できることを述べる。さらに、(b)を用いれば、
エネルギー誤差の新たな分解公式が得られること、すなわち、回折効率の非相反性成分による
誤差と相反性成分による誤差の和に分解出来ることを述べている。