電子情報通信学会総合大会講演要旨
BP-4-3
無線伝送技術のトレンドから見る今後の電波利用のありかた
原田博司(京大)
最大伝送速度56kbpsを実現していた第2世代携帯電話システムPDCの運用から25年過ぎ,携帯電話システムは第4世代に入り,5MHzの帯域を最大4チャネル,下り4×4のMIMO,64QAM-OFDMを利用することにより最大300Mbpsの伝送が可能になった.20年間で5000倍以上の高速化である.さらに2015年からは,最大20チャネル,下り8×8,上り4×4のMIMO,64QAM-OFDM伝送を利用して,下り3Gbps,上り1.5Gbpsを実現するLTE-advancedのサービスが始まる.しかし移動通信に適した6GHz帯以下の周波数においてこの100MHzのチャネルをどのように確保するのか,端末に最大8個のアンテナをどのようにつけるのか,3Gbpsの信号処理を端末にどのように搭載するのかという問題がある.さらに現在,その10倍以上(10Gbps)の伝送速度を実現する第5世代移動通信システムの研究開発が進んでいる.本稿では,このシステム実現のために必須となる要素技術についてまとめている.