電気学会全国大会講演要旨
6-288
リチウムイオンキャパシタを用いた太陽光発電短周期変動補償の検討
○松岡絢香・下田英介・馬場旬平(東京大学)
本稿は太陽光発電(PV)の導入の進行に伴う課題であるLFC調整力対策のひとつとして電力貯蔵装置のリチウムイオンキャパシタ(LiC)に着目し、実機特性をもとに電力補償装置としての利用を検討した結果を考察したものである。LiCはリチウムイオン電池よりパワー密度が高く電気二重層キャパシタ(EDLC)と比較するとエネルギー密度が高いため、EDLCで可能である頻繁な充放電をより大きなエネルギー容量で行うことができるという特長を有する。位相遅れ軽減に効果がある指数平滑法を用いてLiCのSOCを考慮した運転をシミュレーションし、LFC領域の周波数におけるPV出力変動補償効果を検証した。