電気学会全国大会講演要旨
6-285
大規模高圧直流送電設備における制御保護システム
◎正角成泰・山守 渉・奥田 実・松田慎司・安藤正将・金田啓一・大久保光之・大友 優(東芝)
地球温暖化や化石燃料の枯渇などのエネルギー問題が叫ばれているなか,安定した電力供給を実現するために,電気を「送る」側にも高品質,高効率,高信頼性が求められており,大規模な発電容量を持つ地域から,電力需要地域は離れているため長距離の大容量送電が必要である。 海外では海底ケーブルによる国際間系統連系を目的としたHVDCの導入が継続的に進んでおり,トレンド化している。日本国内においても同様に,電力の供給信頼度の確保,地域間の系統連系による系統の安定度強化のためにHVDC適用が進められている。このように,HVDC設備は,今後,需要が拡大されていくものと考えられる。 本稿では,東芝が提案する海外向け他励式HVDC制御保護システム全般について報告する。