電気学会全国大会講演要旨
6-273
マイクログリッドにおける仮想同期発電機(VSG)制御による系統周波数の安定化
◎平瀬祐子・吉村英治(川重テクノロジー)・杉本和繁・崎元謙一(川崎重工業)・伊瀬敏史(大阪大学)
離島などのマイクログリッドに,大電力を要する負荷や,風力・太陽光などの不安定電源を接続すると,周波数や電圧の安定性が問題になる。この問題を解決するために,自律分散的な並列運転を可能にする手法として,インバータに同期発電機と同様の特性を模擬する制御手法である仮想同期発電機(VSG)制御が発表されている。中でも,筆者らの提案するVSG制御は簡単な数式で表現することが可能であり,パラメータ調整が容易であるだけでなく,マイクログリッドの周波数安定化が達成できることが判った。本発表ではこのメカニズムを解析すると共に,安定化効果をシミュレーションおよび実機試験により確認したので,結果を報告する。