電気学会全国大会講演要旨
6-261
電力波形の時間分解能を考慮したLVRのLDC制御パラメータの決定手法
◎小林将矢・喜久里浩之・吉永 淳・藤本 悠・林 泰弘(早稲田大学(JST,CREST))・草川慎一・茂木規行(東光高岳)
太陽光発電システムの大量導入に起因する電圧逸脱の対策として,自動タップ切換器付柱上変圧器( LVR)の導入が検討されている。LVRの導入により,従来の電圧制御手法では対応が困難とされる局所的な電圧逸脱の削減が期待される。LVRを適切に動作させるためには系統の構成や需要家の電力波形に基づいて適切な制御パラメータを決定する必要がある。この際,時間分解能が低い電力波形しか利用できない場面では,適切な制御パラメータを決定できない可能性が想定される。本稿では,LVRの制御パラメータを,パラメータ決定に用いる電力波形の時間分解能の精粗によらず高精度に決定する手法を提案し,数値計算により提案手法の有用性を示す。