電気学会全国大会講演要旨
6-260
太陽光発電が連系した配電系統におけるShRの電圧変動抑制効果の評価
○河原克樹・田中俊生・永尾誠基・大野祐司(九州電力)・川又 颯・片山陽平・土屋和利・古川健太(日立製作所)
太陽光発電(Photovoltaic、以降PV)が配電系統へ大量に連系した場合、PV出力変動に起因する配電系統の電圧変動が発生し、従来の電圧管理手法では電力品質の維持が困難になることが予想される。 そこで、過去に配電系統の電圧上昇の補償および電圧変動幅の低減を図る目的で、九州電力株式会社が株式会社キューヘンと共同開発した高圧可変容量リアクトル制御装置(Shunt Reactor、以降ShR)の仕様を紹介する。また、株式会社日立製作所と共同研究で実施しているスマートグリッド実証試験の中で、PVが配電系統に大量連系した場合にShRの動作時限を変更した場合およびPV出力変動の平滑化効果を考慮した場合の電圧変動抑制効果について評価したので報告する。