電気学会全国大会講演要旨
6-259
集中電圧制御システムの開発
◎宮本卓也・村下直久・茂木規行(東光高岳)
配電系統における分散型電源大量導入時の課題に電圧上昇問題があり,電圧制御の高度化の必要性が高まっている。この対策として,電圧調整機器を中央の親局から制御して適正電圧を維持する集中電圧制御方式が提案されている。当社では,集中電圧制御システムを試作し,配電ネットワーク実証試験場で検証を進めている。試験場の太陽光発電やコンデンサ装置を活用して線路に電圧変動を発生させ,センサ付開閉器の計測電圧が管理値から逸脱したとき,集中電圧制御システムにより電圧調整機器を最適なタップ位置に切り換え,電圧逸脱を解消することを確認し,本システムの適正動作と有効性を確認できた。