電気学会全国大会講演要旨
6-254
分散型電源による急峻な電圧変動に適用したSVR制御手法の一検討
◎三田慎一・古川直樹・大堀彰大・泉 健児・白土紀明・宮里健司(ダイヘン)
近年,地球環境問題を背景に,PV(Photovoltaic Power Generation:太陽光発電)に代表される分散型電源の導入が拡大している。これらの分散型電源は,自然エネルギーに因る発電を行うため,発電パターンが不規則となることが特徴であり,分散型電源の連系増加により,系統電圧変動の頻度増加,および電圧変動の拡大が顕著になりつつある。 従来から系統電圧の管理は,SVR(Step Voltage Regulator:自動電圧調整装置)等の電圧調整装置によって,適正に制御されている。しかし,SVRでは分散型電源の急峻な電圧変動に対し,動作判定の整定によっては追従することができず,SVRが動作しない,もしくは多動作(機器寿命の低下,電圧変動の拡大)となり,系統電圧を適正に維持できない問題がある。 そこで本稿では,上記問題に対し,分散型電源等の急峻な電圧変動に適応すべく,タップ多動作を抑制しつつ,系統電圧を適正に制御できる新たな手法を提案する。