電気学会全国大会講演要旨
6-241
並列DEによる電圧無効電力制御に対するディペンダビリティの評価
◎岩田壮平・福山良和(明治大学)
電圧無効電力制御(VQC)は,時々刻々変化する系統内の負荷に追従し,無効電力の供給とバランスを考慮し,電力品質としての電圧の適正維持,電力系統の電圧安定性維持を行う制御である。再生可能エネルギーの大量導入や,電力自由化に伴い,今後,より細やかなVQCが必要になり,この解決方法の1つとして並列分散処理による高速化が考えられる。この際,いくつかのプロセスからの応答がない場合でも,制御自体は100%継続するために,必要な解の品質が保持できるかをディペンダビリティの評価として著者らは提案した。本論文では並列Differential Evolution(DE)を用いた評価を実施し,並列Particle Swarm Optimizationより並列DEの方がディペンダビリティという観点で見ると優れていることが確認できた。