電気学会全国大会講演要旨
6-225
マルチターミナル自励式HVDC送電系統を用いた洋上風力発電システムの構築と安定化制御
○呉 国紅・工藤雅俊(東北学院大学)
本研究では、日本国土の特徴である長い海岸線や広域な海域に適すると言われており、単機容量が大きく比較的に安定な風速で大規模な発電が可能といった利点を有する洋上風力発電システムについて検討を行う。更に広い海域に配置された多数の洋上風力発電群から発電された不確実性があり、かつ変動する電力を如何に陸上の電力系統へ安定に送電するといった課題を焦点に絞って研究する。その成果として、マルチターミナル自励式HVDC送電システムを提案し、電力制御および電圧安定化のための制御系を設計した。その上、シミュレーションモデルを構築して動作確認を行い、提案した洋上風力発電システムの有効性が確認できた。