電気学会全国大会講演要旨
6-220
HP/BG併用熱供給システムによる風力発電出力ランプ変動抑制の検討 -計画発電の年間シミュレーション-
◎平瀬貴之・原 亮一・北 裕幸(北海道大学)
近年,再生可能エネルギー(RE)への関心が高まり,同時にREを所有する発電事業者においても電力市場での電力取引が世界的に表れている.本研究は,新エネルギー産業技術総合開発機構(NEDO)による「電力系統出力変動対応技術研究開発事業」内で検討されているヒートポンプ(HP)とバイオガス発電(BG)とを組み合わせたHP/BG併用熱供給システムを用いる.このシステムにより,風力発電(WF)を所有する小売事業者が売電を行う際に,系統運用者に対してゲートクローズ前に通告する発電出力通告値の予測誤差を補償し,風況に応じて時々刻々と変化する実発電力と通告値の整合を図る運転(計画発電)の年間シミュレーションを行った.